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JCSS認定シンボルはその測定器の安心の証

 JCSS( Japan Calibration Service System )は計量法に基づく制度ですが、その2本柱となるのが「計量標準供給制度」と「校正事業者登録制度」です。前者は、「トレーサビリティの源となる国家計量標準を定めている」ということを意味しています。
 もう一方は、測定器の校正事業者を対象とした任意の制度であり、経済産業省ならびに独立行政法人「製品評価技術基盤機構 NITE 」に所管されています。登録の際には、ISO/IEC 17025を認定基準に定めて、校正を提供する事業者の校正能力や技術を、「NITE 認定センター」が国に代わって審査します。
 具体的な基準としては、申請のあった事業者の品質システムの運営は適切か、校正方法や設備等が校正事業に適切かなどの観点が挙げられます。

 こうした審査を経て、JCSSに登録が認められた校正事業者は、第三者である「NITE 認定センター」により、高い校正の能力が承認されたことになります。そこで、その認定の証として、特別なJCSS標章の入った校正証明書を発行することが許可されています。
 また、2000年11月にJCSSは「国際試験所認定協力機構(ILAC)」の相互承認(MRA)へ参加する署名を行いました。これにより、国際MRA対応を希望するJCSS登録事業者は、任意契約を別途締結することで「ILAC MRA付きJCSS認定シンボル」の入った校正証明書を発行することが可能となりました。
 ただし、「国際MRA対応認定事業者」は登録に審査が必要なだけではなく、国際MRAへの対応状況が適正かどうかを確認するための定期検査も課されています。

 JCSS標章やJCSS認定シンボルの付いた校正証明書は、日本の国家計量標準へのトレーサビリティが確保されていることを明示し、同時に校正事業者の技術能力の高さを保障するものです。
 このマークがある校正証明書には、一目瞭然でその認識が可能になるというメリットがあり、いわば"安心の証"と呼べるものです。 そのため、JCSS 校正の認定事業者に測定器の校正を依頼したユーザーは、JCSS 校正証明書を得ることにより、自身の機器に対する信頼性を証明することができます。
また、「国際MRA対応認定事業者」が発行する校正証明書は、海外での活用も可能です。国際MRAへの加盟によって、JCSSにおける国内での校正結果が、そのまま世界で受入れられるという環境が整いつつあるといえるでしょう。

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